自由の哲学


石が地面に落ちて、バラが咲いて、そして鳥が空を飛ぶように

「人間は思考する」

 

先日、1/21(日)

表参道の青山学院大学キャンパスで行われたイベント

ルドルフ・シュタイナーの「自由の哲学」を読む

に参加してきました。

 

オランダの哲学博士
イェッセ・ミュルダー氏の初来日公演として、キャンパス内の教室で行われたのですが、当初50名弱の予定が大幅に参加希望人数が増え、大きなキャパに変更されたとのこと。

おそらく80名くらいは参加されていたのではないだろうか。

 

ただでさえ、難解だと云われるシュタイナー。

そのイベントにわざわざ参加する方々の意識の高さを、会場入りして、すぐに感じました。

 

オランダ人のミュルダー氏がドイツ語で話し、それを日本人で同じく哲学者の竹下哲生氏の超絶的な同時通訳を行い、話されます。

兎にも角にも、その同時通訳の速度と訳の的確さに驚愕しながら、
あまりに濃密な内容とその速度、そして、面白さ。

 


植物
動物
そして、人間

それぞれの違いに哲学的アプローチでの解説を進んでいきます。

 

思考とは、

個人的、限定的でありながら

普遍的、超個人的でもある

 

人間は思考することが出来る

ゆえに、自由である

 

自然界における唯一無二の稀有な存在として在る。

 

人間として生きているということは、 「真理」あるいは「 善」について、簡単に理解できることではないことは無論。
そこへ到達するまでの道のりも容易いものではない。

そのことを獲得するためには、多くの知識ではなく、たくさんの 実践、誤謬、経験を経ることでしかなすことは不可能であること。

 

人間の行為には必ず思考が存在する。
そして、思考の同一性を求め、コミュニケーションを重ねていく先には「真理」へ向き合わざるを得ない。

ならば、「真理」は全体性としての「善」に通じる道ともいえる。

 

では、 「善」とは?

 

人間は思考を止めることは出来ない。
思考し、 行為を行い続ける存在が、人間だから。

 

小さなコミュニティでの、一般常識や倫理観。
さらに、ひとつの国家から世界規模への視点。

小さなコミュニティでの善は、 大いなる視点から俯瞰した世界にとっては本当にそうなのか?

我々は常に 自分の思考を深めていく必要性がある。

 

人間とは、
思考しながら行為をおこなう
行為しながら思考をおこなう

思考しながら行為をつくり出していくことが出来るのは、厳密には人間だけである。

 

人間には、鳥のように羽根をもち、直接飛ぶことは出来ない。

けれど、飛行機を創り出し、飛び立つことが出来る。
空を駆け巡り、移動することも出来る。

 

想像し、創り出す自由を手にしている我々は、自然界における唯一の自由を獲得した生き物である。

 

そして、「絶対的な心理」は存在しえず、「相対的な思考」に耽溺する愚かさも認識すること。

 

それでも尚、理を求めることがあるとすれば、

我々が向き合うこの星、地球において「真理」に向かう存在、引力の様な大いなる力があると自分は考える。
そして、そこに抗う力も存在し、常に多様性が共生する中で、「真理」あるいは「善」へ進む総力的なものが存在している。

 

そう、ミュルダー博士は話し、言葉を重ねていかれました。

 

上記に書いたことは、講義に参加し、いち受講生として拝聴し、質問をさせて頂いた、わたし個人の解釈であり、ミュルダー博士が伝えたかったことの真意とは異なることかもしれません。

 

それでいい。

ひとりひとりが違う解釈で受け取ることに、多様性の意味がある。

 

ミュルダー博士、竹下氏が、ひとつひとつの質問に丁寧に対応されながら、議論の前提になる言葉の定義にのみ言及をし、後はとても大きな視点で、受講された参加者の解釈の相違も喜ばれていたようです。

 

人間には、相反する能力の発揮と方向性。
その多様性ゆえに、それを通して各々が行動し、感じつづけていくことに、
この世界に生を受けた意味がある。

 

僕には、今回の講義の総論がこのように聴こえ、捉えられたのでした。

 

 

75分×3コマの講義は、あっという間に過ぎ去りました。

 

天才おふたりと


長身な両氏とのスリーショットを頂く。
オトナと中学生くらいの身長差(笑)

 

今井名誉教授、山本先生ともお会いできて嬉しく。

 

主宰の田谷美代子さんと。
彼女にも大変親切に接していただき、感謝。

田谷さんは、僕のFBでの投稿で書いた『超絶的通訳』が気に入ったと、その後使わせてもらったと、わざわざ知らせてくださる律儀な善人ぶり(笑)

お会いできて、嬉しい。

田谷さん、ありがとうございました。

 

最高に刺激的で、自分の思考を大いに揺さぶられて、本当に素晴らしいイベントでした。

日常が変わるだろうなという、大いなる予感は、一週間たった今も日増しに大きくなっている。

 

この世に生を受ける幸運に恵まれた、大いなる愛を感じながら、楽しんで世界を見つめていたい。

 

その夜、食事をした後、表参道の歩道を歩き、冬の冷たくも透き通った夜風を感じながら、夢見心地で帰路につきました。

 

 

ORIGINAL LOVE  “ラヴァーマン”

 

世界中がHappyでありますように