操体法と活元運動

今日、2回目のご来院頂いた活元運動歴19年の女性のお客様。

野口整体の生き字引の様な整体の先生のところに、遠方で
あまり通えなくなり、いくつかの整体や鍼灸院へ行かれていた。

自己調整もできる方なのだが、ハードなお仕事と家事をされているので、
慢性的な腰痛を抱えてらして、自分で手におえない時はプロに頼むそうだ。

当院では、その方に合った整体手法を選び、施術を行っていくため、
人により、やることがまるで違ったりする。
時間的にも、割と短時間で終わる方もいれば、長くなる方もいる。
お客さんとの会話が楽しいので、基本的に長引いてしまうのだけど。

初回におなかの整体をメインに行わせて頂いて、腰痛が大幅に改善したと
喜んでくれたが、まだ、残っているところがある。

桁違いにカラダの感性が優れた方なので、2回目の今日は、多次元操体法と手当をメインに施術させて頂いた。
それは、施術というより、セッションと呼んだ方がふさわしいものだった。

自発動という無意識の動作が出る場合があるのだが、終始、その時間となった。
野口整体の活元運動という一種の自力整体訓練法があり、そのキャリアが19年も
続けられていらした、彼女の動きの美しさに思わず見とれてしまった。

それは、さながら、天女の舞のような不思議な動きが半自動的に出続けるのだが、
もちろん、本人の意識はあり、カラダが解放されていくからか、ステキなことを
たくさんお話頂いた。

生い立ちの話。
子育ての話。
生い立ちが子育てにも大きく影響している話。
子育てに苦しんだ母親がいるときの、それを見守る夫の役割。
様々なことをお話し頂いた。

「色々な整体もやってみたけど、モヤモヤとしたものが溜まっていた。」

「これはなんだろう。ずっとやってきた活元運動だけど、こんなに動きが出たことはあったかな」

「なんて気持ちが良いのだろう。先生と出会うために回り道があった。」
とまで、仰ってくれた。

活元運動のエキスパートながら、操体法を知らない彼女とのセッションは、
本質的にどちらも同じであることを学ばせて頂いた。
めまぐるしく変化する彼女の動きに助けられながら、つりあいの変化も
楽しんだ。

もう腰痛改善とかいうレベルのものではなかった。
生命力があふれだしてくるような、自己調整をおこなっていた。

人は、自分で調整・回復する力をありあまるほど、内に秘めている。
どんな手法でも良い。

整体師の役目は、それを引き出すこと。
そして、それを邪魔をする余計なことをしないこと。

改めて、このことを再確認させて頂いた。
それにしても、感動した。

「先生が来なさいと言われた日に、次回来ます」と仰ったので、

思わず、無責任にも「好きな時に来てください」と、言ってしまった。

お貸しした野口晴哉の著作を手に、また、来ますと言い残して、
運転の上手い彼女の車は、颯爽と走り去っていった。

かっこいい女性だ。